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河野仁:日本の金融機関とのビジネスチャンスを創出

マッコーリーは、2000年に日本市場に進出して以来、日本での存在感を高めています。河野仁氏は、コモディティーズ・アンド・グローバルマーケッツ部門のシニア・ヴァイスプレジデントとして、日本の金融機関への営業に注力しています。河野氏は4年間にわたって、マッコーリーの日本における顧客基盤を構築し、当社商品への投資機会を作り上げてきました。

 

2000年に東京オフィスを開設して以来、マッコーリーグループは、日本での存在感を着実に高めてきました。現在、マッコーリーの4つの事業グループのうち、日本ではマッコーリー・アセット・マネジメント、コモディティーズ・アンド・グローバルマーケッツ、マッコーリー・キャピタルの3部門がビジネスを展開しています。

河野氏は、2018年にマッコーリーの東京オフィスにヴァイスプレジデントとして入社し、日本の金融機関とのビジネスの強化に注力してきました。彼は、日本でのマッコーリーの存在感をより高めるためには、更なる変化と成長が鍵であると考えています。

「マッコーリーは、コモディティーの現物取引、インフラ資産、及び金融商品等を取り扱う点において、金融機関としてユニークなポジションにあり、他のマーケットプレーヤーとは明らかに異なる存在です」と河野氏は説明します。

「マッコーリーは、日本の金融機関に当社独自の商品を提供することで、日本でのビジネスを継続的に成長させてきています。」

 

キャリアの相乗効果

日本の大学で経済学を専攻した河野氏は、金融業界でのキャリアのスタートを自然と考えるようになりました。

2005年に、フランス系金融機関の東京オフィスにて、グローバル・マーケッツ部門でキャリアをスタートさせました。最初の2年間は債券・為替のストラクチャリング業務を担当し、その後、事業法人の営業に従事しました。

しかし、2010年にキャリアの転機を迎えます。

「世界的な金融危機の後、私は自分のキャリアについて改めて考え、世界一周旅行、結婚、そして、中国での修士号取得と様々な経験をしました」と河野氏は述べています。「他業界で働きたい、また、日本の組織で働きたいという思いから、2013年に日本に戻る決意をしました。」

河野氏は、海洋石油・ガス生産設備を設計・建設・リースする日系企業に入社し、SPCマネジメント及びプロジェクトファイナンス部門に所属しました。そして、多くのプロジェクトファイナンス案件で主導的な役割を果たしました。

それから5年後、かつての勤務先であるフランス系金融機関の元同僚が、マッコーリーの日本拠点で勤務しており、日本の金融機関や事業法人の顧客向けビジネスの拡大について、話を持ち掛けてきました。河野氏は、これまで培ったキャリアとマッコーリーのビジネスとの相乗効果を即座に発揮できると感じ、2018年にコモディティーズ・アンド・グローバルマーケッツ部門の一員として入社しました。

「私には、グローバル・マーケッツでの業務経験だけでなく、マッコーリーが強みとしている石油・ガス産業に関連したプロジェクトファイナンス事業の経験を含め、多様なキャリアのバックグラウンドがあります。」

「マッコーリーでは、石油・ガス関連のビジネスから債券・外国為替、ストラクチャード・ファイナンス、エクイティまで、多様な商品の組成・販売を担当しているので、私の幅広い経験が役立ちました。」

 

人間関係の育成

マッコーリーに入社して4年が経った今、河野氏は、シニア・ヴァイスプレジデントとして新たな分野のビジネスの開拓に踏み出しています。

「現在、私の最も注力している業務は、ビジネスの成長と拡大に向けて、マッコーリーとそのプロジェクトに対する、現金や高格付け資産を通じた資金調達業務です。」

これを達成するために、河野氏は社内のステークホルダーとの内部調整を進めながら、日本の金融機関の顧客基盤を強化してきました。

「銀行から保険会社、その他の金融法人に至るまで、日本の多くの大手金融機関と取引を行い、常にビジネスの拡大に向けて挑戦しています。」

河野氏は、部門間の垣根を越えた大型の資金調達取引に多く携わり、東京オフィスの各チームとの協業のみならず、エクイティ・デリバティブ・トレーディング部門、債券・外国為替部門、コモディティー・マーケッツ・ファイナンス部門、セントラル部門、ならびにグループ・トレジャリーなどの各部門とも協働しています。

 

新たなビジネスチャンスの創出

河野氏は、「自らの役割の中で重要なのは、マッコーリーが提供する多様な商品が日本の金融機関のニーズに合致するように、その目的と利害を調整することです」と話します。

河野氏が手がける商品は、マッコーリーの様々な事業部門との連携によって、構成されます。例えば、エクイティ・デリバティブ・トレーディング部門やセントラル部門での無担保証券借入、レポ取引ならびにコラテラル・スワップ、また、債券・外国為替部門やコモディティー・マーケッツ・ファイナンス部門での外国為替電子取引、ストラクチャード・ファイナンス(証券化やプロジェクトファイナンスなど)があります。

「それは、正に双方にとって新しいビジネスチャンスを生み出すということです」と河野氏は続けます。「もちろん私が顧客に電話をしてマッコーリーの商品を案内しますが、社内のチームから顧客にアプローチするよう依頼されることもあれば、逆に、金融機関のニーズを把握し、社内のチームにアプローチすることもあります。」

「マッコーリーが提案する商品がすぐに顧客のニーズを満たす場合もありますが、そうでない場合、私は媒介者としての役割を担い、商品と顧客ニーズが合致するまで、社内の関係者および顧客とも話し合い、交渉を重ねる必要があります。」

「例えば、問題を解決するために契約書上の条項や規定、言語、法的文書を変更したり、規則を遵守しながら日本の金融機関に最適なものとなるよう、妥協点を見つける必要がある場合もあります。」

「私は常にマッコーリーグループ全体の利益を考えています」と河野氏は続けます。「しかし、商品自体も重要ではありますが、私が最も大事にしているのはお客様です。」

 

チャレンジとチャンスのユニークな文化

河野氏は、「マッコーリーの文化では、新たな事に常にチャレンジし、それを新たなビジネスの機会に繋げるというマインドセットが求められます。」と語ります。

「マッコーリーは官僚的ではないフラットな組織なので、自らマネジメント層に直接相談したり、担当者へ直接コンタクトして、提案できる環境が用意されています。」

「新たなビジネス機会を探すことが常に奨励され、経営層もきちんと耳を傾けてくれます。その結果、それが新しい事業提案へと繋がり、更なるチャレンジを歓迎する意欲的な文化の基盤となっています。」

河野氏は、この企業文化を活用して、顧客との関係性やビジネスを成長させてきました。そして、将来のさらなる可能性も見据えています。

「マッコーリーには、高い専門性とユニークな事業部門があります」と河野氏は言います。

「そして、マッコーリーのあらゆる投資サイクルにおいて日本のお客様にとって新たなビジネス機会がありとても刺激的です」。

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